akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

7月22日JUNGLE☆LIFE × Shibuya Milkyway presents「Femme Fatale」 at 渋谷 Milkyway


pudra

2013年からYoutubeニコニコ動画に数々の日本語カバー曲をアップし話題となり、これまで数多くのメディアに紹介されてきた モスクワ出身4人組ガールズバンド。メンバーは現在15歳から18歳の現役中学生、大学生で構成。
上記は公式サイトの紹介文ですが、加えてアニソンをカバーしてたっつうスペックを知ったらまあ一度見ておく必要があるでしょ、ということで見てまいりました。
演奏技術自体はまあまあというところですが、とにかく全力で力強く、楽しそうにパフォーマンスする姿はなかなかいい感じ。メロディ的にはキーボードが主体で、音色のせいもあって、途中YESみたいな感じの曲が面白かった。
ただ、全体的にはどうなのかなあ、カバー曲含めて曲自体が面白くない。パフォーマンスも力一杯なのはいいんだけど、緩急がなくずっと続く力強さがまんま単調さにつながっており、ロック的なダイナミズムも、キュートなポップさも、どちらも中途半端に阻害してる印象。とにかく全体的に噛み合ってないというか。ただ、ロシア人ならでは?の巻き舌が随所に見られたり、途中で歌ったロシア語の歌がなんとも妙な具合で面白かったりと、見所はそれなりにありました(笑)。

指先ノハク

GO GO7188や椎名林檎以降の一つの特徴である昭和歌謡曲的なメロディを、残響レコードに代表されるポストプログレとでもいうような高度なパフォーマンスに載せてるガールズバンド。このタイプはほんと増えたね。シンコペーション的なグルーヴというよりポリリズム的なグルーヴはまさに現代的。
さらに、これまた最近の特徴として、本人たちが非常にフレンドリー。振り付け的なものがあってそれをレクチャーしたり、ほんわかしたMCがあったりと、場内は非常にアットホーム雰囲気。昔ならこの手のバンドはコンセプチュアルな人たちやそれでなくても寡黙な人が多かったと思いますが、最近は全然そんなことない。
ということでなかなかいいバンドでしたが、個人的には不得意方面です、、、(笑)

BAND-MAID®

メイドの格好したガールズバンド。アイドルがバンドやってます的な匂いとは裏腹に、実際のパフォーマンス自体はかなりストレートなロックで、正直あまりにまっとうすぎて引っ掛かりがない、というのがこれまで何回か見た時の印象だったんですが、今回は演奏がかなりパワーアップ、というかエモーショナルな方向にシフトしてて、最近のエモ系アイドルとの相似をも感じさせるような形になっておりました。曲自体はオールドスタイルなハードロックタイプなのでゴリゴリのコアとまではいかないものの、それでもかなりスリリングで飽きさせない。
それに呼応してなのか、客もモッシュやリフト、ツーステップなどの応援スタイルになっており、それがまた全体の雰囲気を面白くしてる気がした。まあ、以前からのファンには逆の印象を持ってる人もいるかもしれませんが、、、。

惑星アブノーマル

数少ない観戦履歴の中だけで判断するに、ふぇのたす、水曜日のカンパネラ、そしてこの惑星アブノーマルは「ボーカル(女性)がややヘンテコ」であるバンドの代表格といえる。まあ三者とも非常にサブカル的なアクがあるので万人受けするわけではないですが、それぞれかなり強烈な印象を残すバンドとはいえる。
というわけで惑星アブノーマル、すごく久しぶりに見たんですが、すごく強靭なパフォーマンスというか、リズム的なグルーヴ感がすごくてよかった。メチャクチャポップなメロディというわけではないのに、ボーカルの言葉の乗せ方が上手いというかアンサンブルがいいというのか、とにかくグイグイと進んでいく感じがすごくいい。
若干客を置いてけぼりにするエキセントリックなMCも計算されてない感じが素晴らしい(笑)。
正直、音源なんかも含めてアーティスティックな香りが強いという印象があって、ライブは敬遠してたんですが、こりゃ失敗だったかも。

町あかり

数多いる昭和歌謡のリバイバルアーティストの中でも、昭和の匂いという意味では他の追随を許さない町あかり。これまた久々に見ましたが、メロディも歌い方も強烈に昭和歌謡。ヘンテコな歌詞やパフォーマンスがなければマンマといっていい完成度は一見の価値がある。
ただ、なんというのかな、あまりに完成度が高くてシャレになってないというのかな、例えばケーキにデコレートされてるクリームが見た目も味も凝りまくってて、こりゃすげえ!と食べ続けてたらスポンジも何もなくて最後までそのクリームだった感じというのかね。いや、すげえんだけど、、、という面と向かって言いにくい感覚がちょっとあったりする(笑)。

まあ、そういう意味ではイベントなんかでの比較的短いパフォーマンスなら、その技巧を存分に驚嘆できるので、オススメかもしれません。

正直、なんでこのイベントを見ようと思ったのか自分でも謎なんですが(笑)、いろいろ面白いパフォーマンスを堪能できたので結果的には結構満足いたしました(笑)。