akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

10月6日 Dark Ambition Exposed vol.18 at 池袋CYBER

 

 

 さあて、ヴィジュアル系でございます。常々一度は観てみたいと思っていたわけですが、なにしろわたしは男性(しかもおっさん)、その敷居は一般的に難易度が高いと思われているアニソンやアイドルをはるかに陵駕する高さでございまして、まあ今までは「一度は行かないとなあ」と言いつつも実際に行くことはないまま今日に至っているわけです。

 その「口だけ状態」に何が変化を与えたかといえば、お目当てのバンドが出るというので奮起していった過去の2つのライブに遡ります。一つはdummy-xDとumbrellaが出てた高田馬場AREAのイベント、もう一つはDER ZIBETが出ていた高田馬場CLUB PHASEのイベント。

 まあ、それぞれのイベントの感想は過去のブログなどを参考にしてもらうとして、目当ての一つであるumbrella、このバンドはほぼヴィジュアル系といっていいバンドな気がする。そういう意味ではすでにヴィジュアル系を経験済みといえなくもない。

 それでも上記2つのイベントはヴィジュアル系目当ての客だけではなく、それ以外の客もそれなりにいた(わたしのように)。

 しかし!今回勇気を出して(笑)観にいったイベント、これはもうまごう事なき混じりっけなしのヴィジュアル系イベント。池袋CYBERって鬼のように久々でしたが、会場に入り場内を見回した途端これはヤバい!と一瞬で感知するほどのいつも行ってるライブと空気が違う。まあ見事に女性客しかいねえ、みよこの場違い感。

 女性客が多いライブはいくつか観てきてますが、例えばガールポップ的な趣きのライブとは雰囲気が全然違う。あくまでわたしの主観ではありますが、ガールポップ系のライブっていわゆるハイソ感というか背伸びしてる雰囲気があるんですが、そのような余所行き感はほとんどない。

 ひたすらアーティストに没頭してる客、そして対称的に目当てのバンドではないのか、ライブ中にもかかわらず後方でダラダラと座り込んでる客(しかもかなりだらけたご様子)、なんかようやく居場所を見つけた人の巣窟感。

 どこからみても女性圏(出演者は男性だけど)。これはアレですか、女子校ってこんな感じなんですかそうですか、と思わずにはいられない空気感(女子校知らんけど)。

 当然ですが、男性客はわたし含めて2~3名(多分)。しかもおっさんはわたし一人。いろいろライブを観てきましたが、これまでで一番浮いてたのは間違いない(笑)。すげえ得体の知れない人だと思われてただろうなあ(笑)。まあ関係者にみられてた可能性もありますが。どっちにしても肩身狭すぎだろ!

 あと一つ、今回のイベント、開演時間が異常に早い!理由はいろいろなんでしょうが、開演15:30!平日にこれは早すぎだろ(笑)。当然間に合わなかったわけですが、それでも私自身17時に入場した時点でまあまあ埋まってるというすごさ、猛者揃い!

 ということで、今回はいろんなことに圧倒されすぎてて各バンドの感想はあまり書きませんが、それでも印象に残ったバンドがいくつかいたのでそれだけご紹介。

 

マルコ

 ボーカル以外は同じ衣装で少しコンセプチュアルなバンド。どこかエキセントリックでコミカルな要素も併せ持っていて、個人的な印象としてはアーヴァンギャルドの男性版というか、サブカル的な趣きも感じられる。とにかく妙な捻れ具合がおもしろい。先入観をなくせば普通のロックイベントでもけっこうウケるんじゃないかなあ。

 

ギャロ

 ゲスト。何をもってゲストなのかは分かりませんが、ゲストというだけあってこの日一番人気があったような気はする。格好に関してはゴシックな雰囲気も少しあっておもしろい。何しろ曲がポップでいい感じ。

 あと、物販で皿とスプーンが売っていて、「いろいろグッズ出すなあ」と思っていたら、これ実はライブで使う鳴り物グッズ。実際、ラストの曲でボーカルのコールに呼応して客が皿をスプーンで打ち鳴らす(映画の刑務所食堂シーンでよくみられるアレ)という一幕が。グッズを持ってない客には紙皿とプラスプーンが配られました(わたしは一番後ろにいたのでプラスプーンだけ回ってきた。得体の知らないわたしにまで回してくれてありがとうございます(笑))。いやまあこれ鳴んないけどね!

 さらに「みんなおねだりしろー!」「もっと可愛く!」とかそういう煽りにあわせて皆がおねだりポーズ(両手をプルプルさせるクマムシ的ポーズ)をしたり皿打ち鳴らしたりとなんかもういろいろすごい。

 

Misaruka

 前回このバンドをみてちょっといいなと思ったのが今回のイベントを見に行くきっかけだったんですが、今回もやはりよかった。とにかく曲がポップで素晴らしい!グラム的きらびやかさもあってかなり個人的ストライクゾーンをついてくる。あと、ファンの振り(応援)の一体感も素晴らしい。ギターソロ中の座りケチャ(V 系では咲くというのかな、この辺勉強不足)も前方ダッシュ(最前の人が柵にもたれかかってそこに後ろの客がモッシュというかタッチしにいく)?もイチイチおもしろい。

 

 いやはや、ヴィジュアル系のライブ、メチャクチャおもしれえじゃねえか!

 というか、これわたしが男性だからってこともあると思うんですが、ライブにおける場の空気=異空間性はちょっとなんともいえないものがある。「ここではないどこか」をライブに求めてるわたしのような者にとって、この「なんとはなしの居心地の悪さ」と「でもなんだかバカみたいにおもしろい!」って感覚は何ものにも代えがたい味わい。さらにゲスい話をすれば「客の多くが女性」ってのもいい(笑)。

 ということで初めて行った純粋ヴィジュアル系イベントは相当楽しかった。これはクセになるな(笑)。