2015年私的ベストアルバム
さて、2015年も終わり、すでに2016年に入ってるわけですが、今回も2015年のベストをつらつらと。
とはいうものの、2015年はその前に比べても圧倒的に新盤を聞いてません。2015年に出たアルバムでいうと100枚もきいてないありさま。この体たらくでベストが選べるのかという不安もありますが、まあ仕方ない。
あと、今回はApple musicなどの音楽サービスの展開によりそっちで聴くことも多くなったんですが、自分自身その辺の使い分けというか接し方が今ひとつ馴染んでないため、そっちで聴いたものはどうしても流し聴きになりがちということもあり、今回は敢えてその辺で聴いたアルバムや曲はハズしてます。なのでけっこう聴いたけど入ってないアルバムもけっこうあったりしますが、まあその辺は適当ということで。
ではでは。
1.THE GROOVERS / Groovism
1位は文句なし。15年中にこのアルバム買っといてよかった(笑)。とにかく音質的な意味合いも考慮した上でのTHE GROOVERSの最高傑作。ガムシャラでアツいロックンロールも滋味溢れる円熟したロックもいいけれど、これだけアツくそれでいて軽やかなロックンロールをやれるバンドはそうはいない。そしてなんといっても音がいい!これこそがバンドサウンド!ロックサウンド!という音がここにある。今年というかここ数年における最高のロックンロールアルバム。
【FULL】THE GROOVERS「PERFECT DAY」(アルバム『Groovism』2015.7.22 ON SALE!!)
2位から後ろはほぼ順不同(笑)。よく聴いたという意味でこれが2位。大森靖子はソロだと少しワンパターンというか本人の意思が見えすぎるキライがあると思ってるんですが、このバンド編成ではそのあたりがうまくサウンド的にダイナミックかつポップに昇華されていてすごくいい。ただ、この音源だと少し叙情性が減殺されてやや平坦な感じになっているのはちょっと残念。
大森靖子&THEピンクトカレフ@ZeppDiverCity、ミッドナイト清純異性交遊MIX【モリ!ステ#01】
3.chay / ハートクチュール
上質なレトロミュージック。いわゆるモデル系SSWな人ですが、音源に関しては最近一般的なパキパキのクリアトーンではなく、非常に70年代の香り濃厚かつハートウォームな音で、そのあたりのサウンドメイキングがメチャクチャすごい。正直曲自体はそれほど面白みはないですが、まあこの音の前には些末な話といえなくもない。
chay 「あなたに恋をしてみました」(short ver.)
4.Esno / Release
エレクトロミュージックに分類されるようですが、まあエレクトロポップですかね。ボンジュール鈴木、daoko、lyrical schoolのyumiなどのゲストボーカルを上手く配置しながらスウィーティーかつドリーミーな音(笑)が展開されています。まあ、ガールポップ好きとしては、ベタと言われようがこういうのは外せません(笑)。
ESNO - 21時のクラゲと月 feat ボンジュール鈴木
5.ラブリーサマーちゃん / ラブリーミュージック
宅録系の人らしいですが、相対性理論の流れをくむ非常に透明感のあるポップミュージックがいい具合。また、アイドル好きのようで、そっち方面サウンドマナー(コールとか)を取り入れた曲(この曲だけふぇのたすっぽい)もあったりしてちょっと楽しい(笑)。
ラブリーサマーちゃん「私の好きなもの」Music Video
6.Rei / UNO
SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERあたりのオルタナティブ系ブルースロックをメチャクチャポップで分かりやすくしたような音楽で、そこら辺好き嫌い分かれるところだと思いますが、この単純明快さが現代的という気がして好きです。
Rei "JUMP" (Official Music Video)
7.DAOKO / Dimension
ヒップホップ、エレクトロなタイプといっていいのかな。確かまだ18歳と若い女性ラッパー/トラックメーカーで非常に淡くウェットな肌触りを持ちつつもポップなメロディが非常にいい。ウィスパーな雰囲気がボンジュール鈴木あたりと少し近似性あるかも。なお、このアルバムだけだとラッパーな感覚は薄いです。
daoko 3rd Album "Dimension" 2/4発売。
8.ヤマジカズヒデ / over sleeper
dipのヤマジによる久々のソロ。えー、新味性は全くないですが(笑)、まあそんなの誰も求めてないだろうしどうでもいいか。ヤマジの得意とする寂寥感、荒涼感とそこに降りかかる叙情性は健在ではあるものの、今回のアルバムはギターの音色やバッキング含めて少しローファイなロックサウンドに寄っており、個人的には少し寂寥感が足りないかなあという気はする。まあその辺、今の活動が充実してるせいもあるのだろうか(笑)。
9.Sugar's Campaign / FRIENDS
chayも非常にレトロ感溢れる感じでしたが、この2人組ユニットのアルバムもまた80年代ポップミュージックの香り濃厚なアルバム。それも洋楽ではなくてそれを一旦咀嚼した邦楽というかもっと特定してよければepicソニー的というか(適当)。とにかく音の作りと曲のそこかしこに振りまかれた小ネタ的要素がすごく懐かしくもおもしろい。いや懐かしいからおもしろいのか。すでにおっさんと化した証左だな、これ(笑)。
Sugar's Campaign - 「ホリデイ」 MUSIC VIDEO
10.私立恵比寿中学 / 金八
アイドル代表(笑)。そんなに熱心なファンではないですが、このアルバムのトータリティの高さとクオリティは群を抜いてる印象。楽曲のクオリティと、秀逸なアレンジ、全体の流れ、そしてそれをユニゾンコーラス的な力押しではなく個別に表現するメンバーの力量、全てがハイクオリティでとてもキングオブ学芸会とはいえない感じ。ただ、そこが逆に暑苦しいというかトータルで聴いた時の圧迫感を感じなくもない。