akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

1月11日 渋さ知らズ「新春恒例 LIVE 2016 O-EAST」 at TSUTAYA O-EAST

 さて、渋さ知らズである。先日述べたTHE GROOVERSと同様に、渋さ知らズにもそれなりの思い出がある。これまた90年代に夢中になった集団で、関東圏でのライブはかなりみてたんじゃないかなあ。チビズもまあまあ観にいったし、代々木チョコレートシティで行われた地底の宴も行ったりした。

 でまあ渋さ知らズも例にもれず2000年代中盤から見なくなるわけですが、今回、ゲストにPANTA遠藤ミチロウが出る、しかもミチロウのバンドのゲストベーシストとしてヒゴヒロシが演奏する、と言われりゃ、まあ行きますかとなるわけです。

THE END・H
 遠藤ミチロウのバンドでDOORSのカバーバンドという位置付け。ドラム関根真理、ギターナポレオン山岸、ベースがヒゴヒロシという陣容。ミチロウ含めて3/4が元(ザ・)スターリンなのにそれほど意味はなく(笑)、まあひたすらミチロウ流のDOORSカバーで、正直なところを言えばそれ以上でもそれ以下でもなかった(笑)。というか、いくら渋さ知らズのセッティングの問題(なにしろ人数多いからね)があるからといってステージ袖のサブスペースでのパフォーマンスってそれはないだろうという感じ。

渋さ知らズ
 ということで渋さ知らズ。お客さんの入りはまあまあといったところか。一時期よりは落ち着いた(寂しい)客入りになってる感じなのかなあ?どうなんだろう。相変わらずサブカル系というかいかにもな客が多い。いるとこにはまだいるんだなあ、この手の人達(笑)。
 今回のメンバー、前回見たピットインと同様に懐かし顔ぶれも多く、林栄一石渡明廣などの姿も見える。最近のライブを見てないので分からないけど、この辺の人は常連メンバーではないはずなので、特別感は相当ある感じ。
 今の渋さ知らズはまさにオーケストラというか不破さんのダンドリストとしての立場が相当に明確になっていて、その意図通りに進行していっている感じが強い。大人数の編成ながら基本的には不破さんのバンドというか。ただし、ホーンメインの大編成バンドとしてのダイナミズムはやはりすごくてクライマックスに向けてドカンと爆発する感覚はやはり格別なものがある。単純に音もでかいしね。
 ただ、やっぱり全体的にジャズ感が相当に強くなってるというか、昔のようなごった煮感は薄くなってるな気がする。多分、音やリズム自体がすごくソリッドになってるせいだと思うんだけど、ソロ回しの醍醐味とかも含めてほんとにジャズバンドという感じ。
 その中で、序盤にみせたRIZEのベーシストKenKenのベースソロはファンク/ロック感満載で非常に見応えあった。衣装含めて派手なのも素晴らしい。
 そしてPANTA。出てきた時はよれっとしてて大丈夫かいな?とか思いましたが、唄が始まるとそんな不安も吹っ飛び、”さようなら世界夫人よ”など、素晴らしいパフォーマンスにシビれました。PANTAはやっぱ声がいいよね。あの力強い歌はほんと格別。
 渡部真一のPANTAネタもおもしろく、最後は本田工務店のテーマで盛り上がりまくるとこまで含めて非常に楽しいライブだった。
 ただまあ、有象無象のならず者集団というか、何がなにやらよく分からず、この先何が起こるか想像もできなった闇鍋的な雰囲気はもうどこにもないね。個人的な渋さ知らズの魅力の一つに「自分の知らない世界を眼前に垣間見る」というのがあったんだけど、そういう雰囲気はさすがに残ってません(笑)。ただ、もうずっと行ってない年末の江古田BUDDYでのライブだとまだその雰囲気が残ってるのかもしれないなあ。分かんないけど(笑)。