読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

6月5日 ROCK JOINT GB 8th ANNIVERSARY~69 Paradise at 吉祥寺ROCK JOINT GB

 さて、THE GROOVERSdipといえば個人的な思い入れの強いバンドのベスト10には入ろうかというバンド達であり、まあTHE GROOVERSはこれまで散々語ってきたので言わずもがなだけれども、dipについても一時期相当にライブを観たバンドであり、ファンサイトだって作ってた(中身は知り合いの情報頼りでしたが)。

 その2バンドによる2マンライブ。これで行かない方がどうかしてるというもんである。

dip
 dip the flagから続く初期のdipというのは、アルバムジャケットに象徴されるように、儚げで繊細なメロディと引き攣るようなギター、浮遊するリズムがその根幹を成していた。それは海外のポストパンク的な意匠を身にまとっていたとはいえ、なんだかんだ言いつつも基本的に強靱な海外のそれらとは違う刹那的なセンチメンタリズムが漂い、一度はまると抜け出せない魅力に溢れていた。正直なところ、あの当時のdipに相当するバンドはそれ以降現れてないといってもいい唯一無二の存在感(いや存在感ないんだけど)を持っていた。
 しかし、その後のdipはクラブミュージックやオルタナティブなロック/ギターポップへと接近し、それまでとは違うミニマルなリズムや強靱なメロディを獲得し、良くも悪くも力強いギターロックバンドへと変わっていったように思う。
 個人的にあまりロック系のバンドを聴かなくなった時期とこの時期が重なったため、必然的にdipをあまり追いかけなくなったんだけど、その傾向は未だに続いていて、この日のライブも、非常に力強いリズムと轟音ギターが一体となって突き進む、まさにギターオリエンテッドなロックを淡々と演奏していく(この淡々とって部分は変わってない(笑))。
 ここにあるのは以前の(って何十年前の話をしてるんだってことですが)dipではないロックバンドとしてのdipであり、その音の塊の気持ちよさはまさにロックと言っていい。
 とはいえ、そこは普通のロックバンドで終わるはずもなく、途中披露されたlilac accordion!いやもうこれ聴いただけで十分ですよ!もうこの神経質なメロディとリズム、そりゃ依然と比べると随分力強いとはいえ、それでもこの曲の持つ魅力はまだまだ減退してない。
 さらに、クラウトロック?というかけ声とともに始まったKrauteater(ネットでセットリストみたけど、この曲だと思う)。これがまあそのかけ声通り、ミニマルでクラブミュージック的なリズムが延々と刻まれる中、ヤマジのギターがひたすらに鳴り続けるという、これ以上ない悦楽を伴うパフォーマンスでいやもうたまらん(笑)。やっぱ日本でこの手の曲をやらせるとdipの右に出るモノはないんじゃないか、と思わせてくれる。
 ということで、けっこう久々にみたdipは個人的にほぼ想像したとおりではあるものの、それでもこちらの予想を上回る素晴らしいパフォーマンスでやっぱすげえわ、と再認識いたしました。

THE GROOVERS
 さて、THE GROOVERS。こちらはもう個人的に今年の最重要バンドというか、いやまあこれまでも最重要バンドであり続けてはいるんですが、身が伴ってなかった反省を踏まえ、名実ともに今年は追っかけることを決意しており、この日もしっかりとそのパフォーマンスを堪能。
 いつものTHE GROOVERSは立ち上がりちょっともたつくというか、音響的にできあがってないことが多いんですが、この日のTHE GROOVERSは最初から強靱かつクリアな音とパフォーマンスでいきなり飛ばしてくる。ただ、ギターの左右の分離がよすぎてちょっと中抜けしてた感はあったかも。
 それはともかく、この日のTHE GROOVERSはバンドとしてのグルーヴ感よりも楽曲の粒立ちが前面に出ている感じで、各曲が非常にコンパクトかつクリアに鳴っていて、楽曲のよさが際立つ感じだった。その分やや淡泊さもあったんだけど、改めて藤井一彦のソングライティングとバンドとしてのアレンジ力の素晴らしさを実感できた感はあったかも。
 特に、後半演奏されたPerfect Day、ロザリー、最後の煙草に火を点ける、の3曲は個人的な精神状態(最近こればっか書いてるな(笑))とも相まってホントぐっときた。
 藤井さんの歌詞ってのは人生賛歌でもなければ肯定ソングでもない。だからといって苦み走ったプロテストソングというわけでもない。不屈の魂や強靭な精神力を持たず夢破れた人々の人生を描き、寂寥感やささやかな希望を淡々と紡いでいく。
ライブだと演奏の力強さに覆われてやや見えにくいこれらの情景が、この日のライブではなぜだかはっきりと浮かびあがり、それがまあ沁みること(笑)。つかなんだこの感想(笑)。相当精神やられてるなわたし(笑)。
 まあいい。とにかく、この日はこの3曲にやられまくってあとはもう蛇足(笑)。
いやいや、そうじゃないでしょ(笑)!
そう、本編終了後のアンコール。予想はしていたが、おもむろにステージ中央にギターアンプとマイクが設置され、これはもうあれしかないよね、ということに先に登場したTHE GROOVERS藤井一彦に促され、ヤマジカズヒデ登場。となれば曲は当然SWEET JANE。
前回のTHE GROOVERSの2マンイベントでも披露された曲ですが、ヤマジがギターとなれば当然様相は一変。明快な一彦のギターとは対照的なヤマジの神経症的ギターが素晴らしいコントラストを描いてる。しかしながら、その2本のギターが交わりすれ違う場面が度々あり、その瞬間の高揚感たるや!いやもういいもん見たとしか。

THE GROOVERSdip。音楽性やパフォーマンスは対照的な両者ではあるものの、強靭なリズム隊と唯一無二のギターボーカルが一体となって素晴らしきグルーヴが生み出されるという意味において、まさに最強最高のトリオロックバンドであり、その精神的距離はとても近いと思う。
この2バンドを一緒にみれる幸せを今は感じていたい。
ん〜なんでこんなに感傷的なんだ、わたし(笑)。