akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

8月7日 JOLT MachiNations in Tokyo: JOLT Touring Festival 2014 at 渋谷WWW

8月7日 JOLT MachiNations in Tokyo: JOLT Touring Festival 2014 at 渋谷WWW

 なんかこうアイドルのイベントばかり行ってると「この人アイドルヲタクかしら?」とか思われかねないので、、、というわけでもないんですが、今回はこれ。
 ちなみに個人的には「ヲタクなんておこがましいせいぜいピンチケがいいとこだろ」と思いますが、それはまあ置いとこう。

 さて19:30開演のところ10分前くらいに到着したら客がいない(笑)。わたし含めて10人もいない。さすがにこれは、、、と思ってたらだんだん人増えて後半はかっこうのつくくらいにはなってた。
 しかし外国人比率めちゃくちゃ高い。

THE NIS [feat. The BOLT Ensemble & The Amplified Elephants w/ 波多野敦子(vla) / イガキアキコ(vln) / 千葉広樹(cb) / ヒュー・ロイド(cl) / 白石美徳(perc) & more]

 全くの初見どころか名前すら聞いたことない(笑)。なのでサイトから引用。

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THE NISは、ジェイムス・ハリックがディレクションし、アンプリファイド・エレファンツとボルト・アンサンブルがパフォーマンスを行う没入型マルチメディア体験。エレクトロ・アコースティック・サウンド、インタラクティヴ・スクリーン・プロジェクション、ロボット・メカニズム、映像などが取り込まれた最先端のマルチメディア・エクスペリンスである。本プロジェクトの中心となるアンプリファイド・エレファンツは、プロフェッショナルなサウンド・アーティストにして知的障害をともなったメンバーから成る一団であり、一方のボルト・アンサンブルは、オーストラリア随一の現代音楽パフォーマーたちで構成されている。日本初となるこの公演では、日本側からtriolaの波多野敦子、たゆたうのイガキアキコや各所で活躍中の千葉広樹をゲスト・アーティストとして迎え、極上のサウンドをお届けする。
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 まあいわゆるクラシックミュージック的意味合いでの現代音楽ですね。実際の音もまさに現代音楽的アンサンブル。ノイズやエレクトロ要素もありますが、あくまで添え物といった感じ。
 なんか、圧倒的にアート!という感じで音楽的興奮はちょいと薄かったかなあ。単にこの辺の音楽に明るくないというのもあるとは思いますが、全体的に引っかかりがなくてなんとなく音が流れてる感が強かった。工業機械的なマシンがバイオリンや打楽器を演奏するスタイルはおもしろいといえばおもしろいけど、単に音が出てるだけ、って言えなくもなく、どうせ工業的意匠をまとうならもう少しムチャしてもいいんじゃないか?と思ったり。
 というか、多分これスタンディングのライブハウスでやるタイプのアーティストじゃないのかも。

パードン木村×BING aka カジワラトシオ×Cal Lyall+中山晃子(alive painting)

 フライヤーなんかの表記から、2番目はMERZBOWだとばかり思ってて、始まった当初「うわ、こんなサウンドコラージュっぽいことやるようになったのか!」とちょいとびっくりしたんですが、何のことはない別の人達でした(笑)。
 前述したようにサウンドコラージュをメインにノイズをバサッと振りかけたような音楽スタイルで、めまぐるしく展開する構成はけっこうおもしろかった。でも音の大きさ的にノイズとは言いがたく、やはりこれはサウンドコラージュ作品という方が正しい気がする。
 あと、2つのトランクに内包された音響機器とか、みた目のインパクトはけっこうあった。

MERZBOW×千住宗臣×ROKAPENIS

 正直、前2つのアーティストがインパクト的にはそこまで大きくなく、ちょいモヤモヤしてたわけですが、このユニットが全てを吹っ飛ばしてくれました。
 もう始まった時からザ・ノイズ!。もうノイズ以外の余計なものは一切なし(笑)。ひたすらでかく、ひたすら凶暴で、ひたすら気持ちいい音が会場を襲う。これぞノイズミュージックの醍醐味!
 いやあ凄かった。最近ノイズミュージックを全然ライブで観てない、ってのもあるとは思うんですが、ほんと音がでかくて凶暴だわ(笑)。さすがにノイズ初体験ってわけではなかったので心臓バクバクで鼓膜どうにかなるかも?みたいな感じはなかったけど、身体はゾクゾクしっぱなし。

 2番目のユニットが何もない空間にサウンドコラージュやエフェクトやノイズで世界を作り出す感じだったのに対し、MERZBOW×千住宗臣(ROKAPENISは多分映像担当)のパフォーマンスは、元からノイズが存在する世界に分け入って強引にひっかき回す感じというか、とにかく大音量のノイズが鳴ってるのは大前提な感じがひたすら素晴らしい。
 後半は千住宗臣のドラムが参戦し、やや音楽的な立ち位置になったけれど、これはこれで素晴らしい。
 ノイズミュージックは、ギャーギャーいってる高音域のノイズに身を任せるか、ゴウゴウいってる低音ノイズに圧倒されるか、周波数の生み出すモアレ的な反復音で揺れるか、今回の場合だとドラムで踊るか、まあ人それぞれで、そういう自由があるのもノイズミュージックのいいところ。
 あと、ずっと観てなかったので知らなかったのですが、秋田昌美はラップトップ使うのやめたのね。今回はネックの短いギターのような装置をこすって音を展開させてましたが、やはり今回のような人力というかアナログ的な装置の方が見た目のインパクトがあって好きかも。

 

というわけで、やっぱノイズミュージック素晴らしい。