akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

1月15日 坂口喜咲 弾き語りワンマンライブ!〜新春!! GOLDEN KIICHAN 2016〜 at 新宿ゴールデン街劇場

 

 坂口喜咲は日常である。もちろんそれは女性、、、ここでは女の子と書いた方がより内実に近いとは思うのだけれど、その女の子の日常をそのまま曲にして、唄い、泣き、笑う。その多くは恋愛にからんだことで、しかもそれは決して順風満帆でhappyなものではなく、ツラく切なく悲しく、しみったれている。
 でも、坂口喜咲がライブにおいてその日常を唄う時、そこに現れるのはドロドロとネガティブでどうしようもない負の感情などではなく、もっとずっと開放的で「大丈夫!」と全てを解き放つ何かである。

 ライブで世界を変えられる人がいる。世界といっても人類の未来的なものではなく、ライブ会場をそうではない何かに変えられる人である。パフォーマンス一発で会場の空気を変え、別個の世界を作り出し、そこにいる客を違うどこかへ連れて行ってくれる。そういうライブに立ち会えた喜びは何ものにも代えがたい。そして、坂口喜咲はそういうアーティストの一人だと思う。

 というわけで、坂口喜咲のワンマンライブ、しかも昼夜2回公演です(笑)。あるのに気付いた時にはチケット売り切れてて「行けねえ!」と思ったんですが、ライブ会場での手売りチケットがまだ残っていたおかげで昼夜2回とも観ることができました。

 今回のワンマンライブは基本弾き語り。セットリストも新旧取り混ぜた内容で、いろいろと懐かしい曲も聴けて、なんだか思った以上にじわりと心にしみてしまった。ということで前段の内容に繋がるんだけど、ほんとに坂口喜咲がライブで作り出す世界は格別。わたしは別に女じゃないので(笑)、歌詞の内容に「そうそう!」と具体的に共感するわけではないのだけれど、それでもなぜかその内容が心にしみてしまう。

 でも、坂口喜咲のライブは楽しいのだ。一歩間違えば天然/電波系なMCのせいでは決してなく、単純に楽しい。心の底から観てよかった!と思うし、幸せになれる。今回もそんなライブで、じんわりと暖かく、でも切なく、悲しく、でもやっぱり楽しい。至福の時間を過ごさせてもらった。

 ま、それは置いといて、実は一番驚いたのが「最近地下アイドルが多すぎる!」というMCから始まったアイドル批判曲。確かに微妙にアイドルと共演してたりもするけど、そこまでdisりますか(笑)。いやでもいちいち「ああそうかもね」な内容でなんだか妙に可笑しかった。