akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

11月9日 nampaTEDfine&ATFIELD inc. pre. アイデンティティー at 新代田FEVER

 

 別に音楽をあびるほど聴いてきたわけでもないんだけど、なんだか新しいモノにやたらと興味がある。自分のアイデンティティを破壊してくれそうな、自分の居場所を探し求めているような、何かを希求しているような、まあ、理由はどうでもいいんだけど、見知ったバンドのワンマンよりも知らないバンドやアイドルがたくさん出るイベントが好きだし、観たことも聴いたこともないバンドに対するなんとも言いようのないワクワク感が好きである。

 ということで、今回観にいったイベント、音源どころかバンド名さえ聞いたことバンドばかりで、おもしろかった。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!
 関西のバンドだそう。いわゆる性急ビートにエレクトロ感覚溢れるギターロックという最近はやりのジャンルなのだけれど、エキセントリックでもストイックでもなく、妙に下世話でガチャガチャしてる。この辺は関西のバンドだってことも大きく寄与してると思うんだけどど、とにかくなんとか客を引き込もうとするあの手この手がその寒さも含めてなんともおもしろい。曲自体もすごくよくて、ダンスミュージックとして十分に機能してる感じ。この日一番楽しめたかも。

FINLANDS
 女性ボーカルでこのバンド名ってことでかなり期待してたんだけど(笑)、実際はややセンチメンタルなメロディに力強いビートという最近のガールズロックバンド然としたパフォーマンスでした。だからといってつまらないというわけではないのだけれど、ちょっと個性に欠けてるというか、ちょっとこのタイプのガールズバンドが多すぎるイメージ。

Age Factory
 切実なボーカルにミクスチャ気味のギターサウンドというグランジ系オルタナバンド。このタイプの音楽がちょっと苦手なせいもあり、ちょっとつらかった。耳が慣れてないせいもあるんだろうけど、なんか全部同じに聞こえちゃうんだよね、、、。あと切実なボーカルがキライというわけではないんだけど、今回は少し暑苦しい感じを受けてしまった(ってそこが魅力なんだろうけど(笑))。

Sentimental boys
 シティポップ系ダンスミュージック。最近このタイプが少しはやってるんだろうか?それはともかく、ユラユラと漂うグルーヴ感や演奏のセンシティブさが心地よくてかなりいい感じ。ジャンル的には男性シンガーが豪華なバックひっさげてやってもいい音楽なんだけどそれをバンドサウンドとして表現してるところがいいのかもしれない。never young beachもそうだったんだけど、全体に感じるリバーブ感というかエコー感はダブのエッセンスを取り入れてるのかもしれないけど、印象としてはダブというよりサーフサウンドやグループサウンズ感に近くてそこもなんだかおもしろい。

ということで、これくらいの分量のイベントって疲れすぎることもないし、良い感じだなあ。

11月8日 コラソンウェイ vol.8 at 渋谷Milkyway

 

 ねうちゃんが出る上に、このメンツ、行くしかないよね。

ねうちゃん
 トップバッターということで、客もまばら。正直、かなりアウェイというか大きく盛り上がっていなかったものの、パフォーマンス自体はやはり素晴らしい。
 それにしても、曲といいねうちゃんの唄といい、この静謐でソフトな質感は女性SSWあたりを含めても相当にレベルが高いと思うなあ。
 この方面は世界観含めた雰囲気ってやつがかなり重要なポイントになるんだけど、その点に関しても、どこまで本質かはともかくとしても(笑)、非常によくて(白い衣装やうつむき加減の表情とかね)、さらにぶちまけちまえば、この方面における最大要素でありながら一番のウィークポイントといってもいい容姿に関しても申し分なく(察しろ!)、なんつうか、久々にきたなあ、という感じ(笑)。いやいいです。
 惜しむらくはもっともっと曲を増やしてほしい。畑亜貴に曲書いてもらえばいいんじゃないでしょうか(笑)。

劇場版ゴキゲン帝国
 観るの2回目ですけど、いやゴキ帝いいねえ。mofuの頃からそのアッパー感は素晴らしいものがあったけど、曲がアジアンテイストなアニソン風からEDM調に変わったおかげでその狂騒性に拍車がかかり、暴走機関車ばりにゴリゴリと突き進むそのサマはまさに圧巻で楽しい楽しい。「人の金で焼き肉が食べたい」のくだらなさといい、無鉄砲なステージダイブといい(あの客数でマジダイブはやめておいた方がいいと思います(笑))、このままバカでアホでサイコーなアイドルグループとして突き進んでいって欲しいものです。

マリーンズカンパイガールズ
 千葉ロッテマリーンズの本拠地であるQVCマリンフィールドでビールを販売する傍ら活躍するアイドルということで、位置付けはよく分かりませんが(笑)、容姿含めて少しアダルティな雰囲気あり。しかし、傍らといいつつもパフォーマンス自体はけっこうきちんとしててきちんとアイドルです。ただ、曲が少し応援歌チックだったりポップ感の方向性がちょっと違う感じはあるかも。

藤田恵名
 胸が大きくて、ビキニスタイル(しかもヒモパン)、さらにギター抱えて登場。この雰囲気だけだとどうしてもかの人を思い出しますが、こちらは自ら歌うし、ギター弾きっぱなしでもないSSWといった感じ(シンガーソングラドルと言ってるらしい)。
 ミスiD出てるし、サブカルほいほい系の人なんだけど、曲的にはかなり峯田系。サブカルほいほい系はちょっと苦手としてるんですが、この人は案外と音楽の力を信じてるんじゃないかと思わせる何かがあって(そこ含めての演出なのかもしれませんけど)、キライになれない、というよりかなり好きかもしれない(笑)。いやポップな曲含めてかなりいいです。

ライムベリー
 3人体制になったライムベリーは初めてみたんですが、以前の硬質な感じに比べてかなり視界が広がったというかカラフルになった印象。3人のバランスがあまりいいとはいえない気もするし、曲のアレンジ(ミックスか)がやや一辺倒だったりと、ちょっとチグハグな所もありますが、いろいろ期待させてくれるのは確か。

BiS
 新生BiS観るのは初めて。最初のprimal.でぶちあがるはずが、どうも客席の様子がおかしい。なんか、酔っ払いがクダ巻いてるだけっつうか、以前のような一体感があんまなくて、ただ暴れてるだけ。その後もお馴染みのリフトやクラウドサーフなんかをやる人はいるんだけど、なんとも危なっかしい。実際、足とかバタバタさせてるし(かなり顔面蹴られた)、BiSの現場ってもっと(ある意味)洗練されてなかったっけ?という戸惑いが。まあ、以前のBiS観たのなんて相当昔だし、思い出補正とかも入ってるんだろうなあ。つうか、アイドル現場も進化進歩してるということなのかもしれないなあ。
 で、実際のBiSのパフォーマンスはかなり整然としてて、すごくアイドル。以前も一部の過激なパフォーマンスが目立ってただけで、実際はかなりアイドルだったのでその辺方向性は同じかも。ただ、どうしても主体がプールイ一人になっている印象もあって(何度も観ればまた違うと思うけど)、その辺、もっとメンバーの個性が押し出されてくるといいのかもしれない。
 まあでもどうなんだろう。いろんなアイドルが出現し、いろんなイベントが組まれ、いろんなパフォーマンスが溢れ、いろんな人が参入してきたアイドル界において、オリジナルのBiSを知らない人がこれを観て衝撃受けるかというと、正直難しいような気がしなくもない。

それにしてもこのメンツでこの規模のライブハウスがそこそこの客いり、ってのはやっぱいろいろ不安になるよなあ。

10月25日 『NIGHT ON THE PLANET!』 at 新宿LOFT

 

 どうも人にはアイドルの人と思われてるワタクシですが、最近は、というか以前からそこそこバンド系のライブだって観ているのでございます。
 今回のイベントは名前だけ知ってたり音源だけ聴いたことあったりで、ライブは一度も観たことないバンドばかりで、こういうイベントはほんとワクワクするよね。

音の旅crew
 踊れるオルタナティブ・レゲエ・バンド的な言われ方をしてるみたいですが、そもそもレゲエってダンスミュージックだよね、ってのは置いといて、DUBっぽい要素なども取り入れたレゲエミュージックをやるバンド。演奏レベルがかなり高くて、その演奏に支えられたグルーヴ感が気持ちいい。ノリがポジティブかつラブ&ピース指向でそこが少し気にならなくもないけど、まあ最近のバンドはみんなそんな感じだから些細な話か。
 あと、客のノリが「友達のバンドを見にきた人達が騒いでいる」感に溢れててなんかおもしろかった。

ORESKABAND
 ホーンセクションも入った女性6人組のスカバンド。一時期、鬼のようにこの手のガールズスカバンドがいたけど、その中で未だに活動してる数少ないバンドの一つといっていいのかな。
 ガールズバンド大好きなワタクシですが、実はこのスカバンドってやつはどうにも苦手なんですが、これが意外なほど(失礼)よくてビックリ。
 個人的に苦手としてるスカバンド特有?のバカみたいなポジティブ感というか関西系っぽいノリは確かにあるんだけど、それが気にならないほどの勢いのよさがあって、いろいろ考える前に踊り出してしまうような楽しさがすごくいい。また、演奏もお行儀のいい感じではなく、ほどよく崩れてるというか細けえことは気にすんな的な感じがあって、そこもいい感じ。これは楽しかった。

永原真夏+SUPER GOOD BAND
 元SEBASTIAN Xのボーカルの人ですが、SEBASTIAN Xの時以上に晴れ豆系というかナチュラルガール系というか天然才女系というかジブリで主題歌歌いそうというか女性SSW&ウンチク大好きおっさんが寄りつかないタイプというかそういう感じで、正直出てきた瞬間に「これはダメかも」って思ったんですが、そういう(個人的に)鼻白む感じを陵駕するエモさがあって、素晴らしかった。
 恐らく、永原真夏がソロとしてやってると最初に言ったような天才肌感が気になったと思うんだけど、最近のバンドらしい変拍子などを織り交ぜつつもエモさを爆発させたような演奏がそういう部分とうまく対峙してて、ボーカルのテンションの高さがあくまでバンドの要素の一つとして機能しており、バンドとしての一体感を醸し出していたのがすごくよかった。
 とにかくバンドとしてのテンションの高さはかなりすごくて、個人的には大森靖子のバンドバージョンを思い出した。
 そういえば、会場出ようとした時にSummer Rocketというアイドルグループの人がフライヤー配ってて「こういうロックイベントでもフライヤー配るのかよ!」と思ったら、この永原真夏と工藤歩里(この人もSEBASTIAN Xの人)の2人がプロデュースしてるグループだった。

memento森
 ラップ系のボーカルにミクスチャ系サウンドという最近(でもないか)のハヤリの感じ。この辺あまり聴かないのでこのバンドの立ち位置はよく分からないけど、ほどよくテンションが高くてかなりよかった。もう少しぶっ飛んでてもいい気もするけど、そうするとまた別の雰囲気になっちゃうか。

FINAL FRASH
 ラッパーのDOTAMA氏がthe telephonesのメンバーらと組んだバンド。なんというか、ラップとロックバンドをそのまま足しただけでそれ以上の何も感じられないというか、演奏もボーカルもグルーヴも申し分ないんだけどそれだけというか、あまりにもそのまますぎて今観たいのはこれじゃない感を感じてしまった。でも、客はこの日一番盛り上がってたから、こういうある意味ストレートな分かりやすさとノリが今は求められてるんだろうなあ。

最後はちょっといろいろ考えさせられたけど(笑)、やっぱ観たことないバンドをたくさん観れるってのはいい。

10月6日 IS CONNECTED scene 3 at TSUTAYA O-nest


 アイドルばかり観てるわけにもいかない、ってことでバンドです。

PLASTIC GIRL IN CLOSET
 「シューゲイザー」という言葉がメディアで初めて使われたのは、1990年初頭にイギリスの音楽誌『サウンズ』に掲載されたムースのライブについての批評記事上である。このライブでムースのボーカル、ラッセル・イェーツは、曲の歌詞を憶えられずステージの床に貼り付けた歌詞カードを見ながら歌唱・演奏していた。その光景はまるで靴を見つめているかのようであり、それを見た同紙の記者が前述の記事内で「シューゲイザー(靴を見つめる人)」と表現した。そこから一部のメディアが揶揄を込めてシューゲイザー(シューゲイジング)と呼ぶようになったのが始まりである(wikipedia)。
 と、唐突にシューゲイザーの説明から始めましたが、PLASTIC GIRL IN CLOSETシューゲイザーバンドかというとそう単純でもなく、非常にポップな要素もエレクトロな要素もあり、まあぶっちゃけ言っちゃえばスーパーカーみたい、というのが一番しっくりくるかもしれない。
 この日のPLASTIC GIRL IN CLOSETは、ドラムの音(特にバスドラのキック音)が非常に鮮明で、そのおかげで全体のリズムが非常にくっきりとしており、その上で漂うミニマルなメロディとシューゲイズなノイズが織りなす浮遊感が心地よく、素晴らしかった。つうか、曲のポップ感も含めてこのバンドは好きだなあ。

Bluems
 ギターポップネオアコ、 ソウル、、、いろいろな要素が程よい感じで混じり合ったサウンドはかなりの高水準で、さらに全体に漂うポジティブ感というか陽性な雰囲気が一種独特の雰囲気を醸し出しててなんだかおもしろい。明るい庶民派渋谷系とでもいえばいいのか、なんかそういう感じです(笑)。
 あと、アレンジというか産ウドアンサンブルがすごくいい。所々に飛び出すフックはある意味オーソドックスといってもいいんだけど、そのタイミングがまさにジャストでライブにおける高揚感をメチャクチャ煽ってくれる。
 全然知らないバンドだったんですが、前身バンドは恋する円盤とのことでなるほど。

POLTA
 ギターボーカルの女性とベースの男性にサポートドラマーをいれた3人組。ずっと聴いたことあると思ってたんだけど、気のせいだったよう。
 サウンド的には7188っぽい昭和歌謡テイストなものから透明感あるガールポップ、ニコ動発silent siren経由的なものまで非常にバラエティにとんでいて、なんだかおもしろい。
 バンドサウンドの核はベース。リズムというよりはメロディに主体を置いたベースサウンドはバラエティにとんだ楽曲に一定の統一感を与えている印象。個人的にベースを主体としたサウンドが好きなので、この辺すごくよかった。
 とかいろいろ書いてますけど、まあぶっちゃけこのバンドのキモはギターボーカルの女性でしょう。清楚な顔立ち、angelaのatsukoにちょっと似てるボーカル、超絶上手いってわけではないギター、ネタもふんだんに取り入れつつもツンデレ系のMC、お酒飲みますよアピール、、、と、おっさんホイホイ要素のオンパレード(笑)。
 実際、客席は最前付近は仕事帰りのシャツにスラックスのおっさんが占拠しており、真ん中後方に若い女性が陣取るというお馴染みの布陣。いやあ、女性ボーカル系のバンドはいろいろ観てるつもりですが、ここまで典型的というか、見事なまでにおっさんホイホイな様相はなかなかねえよ(笑)。
 まあ別にそれが悪いわけでもなんでもないんだけど、アイドルとはまた違った形の何かがそこにあるのは間違いなく、超個人的かつ偏見に満ちあふれたことを言えば、アイドルよりもこっちに違和感覚える(笑)。

 ということで、いろいろ思う所はありますが、3バンドのイベントってのは長さ的にもちょうどよく、どのバンドも非常に面白くて、いいイベントでした。バンドもやっぱ楽しいね。

10月4日 new encounters vol.12 at 渋谷Milkyway

 

 さて、10月である。いやまあ10月が特別な月ってわけではないんだけれども、去年に引き続き、今年も9月がなんだかんだライブ自粛の月になっちゃったおかげで(笑)、10月が始まり(つうかリスタートか)の月になってしまってる。
 ということで10月から再び現場に顔を出すつもりでいるので皆様よろしく。で、10月最初のライブとして選んだのがこれ。

劇場版ゴキゲン帝国
 某アイドルグループが改名してリスタート。まあその辺の事情は全く知らないものの、いろいろと大人の事情を感じずにはいられません(笑)。
 で、新生グループですが、改名前がアニソン風だったのに対し、こちらはEDM風。もともとグイグイ客を引っ張ってのせていくグループだっただけにこの路線変更はある意味正解かもしれない。千本桜のEDMバージョンとかえらいサマになってた。前からけっこう好きなグループの一つでしたが、今回改めていいグループだなあ、と感じた。とにかく場を盛り上げて客をひっぱっていくエンターテインメントぶりはみてて気持ちいい。

キラキラゲリラ
 今回初めて知りましたが、スルースキルズの派生グループなのね。スルースキルズがかなりポップな曲調なのに対して、こちらはオケは少しハードなものの曲調自体は正統派ロック調。そのせいなのか、あるいはファンの応援に統一性がないせいか、どうにも入り込めない感じがある。実は地下アイドルと(正調)ロックって案外馴染みがよくないというか、アイドルの汗と涙的青春部分が強調されすぎて少しひいてしまう気がするのはワタシだけでしょうか。

西恵利香
 お久しぶりの西恵利香。正直、今回の出演者の中では浮きまくり(笑)。メロウなR&B調の曲が中心でクオリティは高いものの場の雰囲気に合っているかというと今ひとつ。あと、本人にエンターテインメント性が薄いというか、淡泊すぎるキライがあるような。

レッツポコポコ
 ようやく観れた。「ああ、レッツポコポコね(笑)」的な形で噂だけは聞いていましたが、なるほど(笑)。とにかくユルい。いや有り体に言っちゃえばへなちょこ(笑)。しかも、そこを逆手にとってポストロック的な雰囲気に仕上げてもいいはずなのに(実際曲によってはそういう雰囲気に持って行けそうな曲もある)、恐らくあえてそこには行かず、徹底的に昭和アイドル歌謡調というか、ヘタクソな桜田淳子というか、そういう風情を思い切り前面に押し出してる。そこが新しいかというとそういうわけでもなく(笑)、ひたすらユルいというなんだかヘンテコなグループ。でも、とにかくグイグイと押しつけ気味のアイドルが多い中、この手のコンセプトはある意味貴重かもしれない。何度も観ると飽きそうだけど(笑)。

GANG PARADE
 これまた改名してから初めて見ました。前回見たときもちょっといいなあ、と思ったんだけど、今回はさらによく感じた。まず曲がいい。基本的な曲調はロックなのだけれども、そこに硬質なシティミュージックの匂いというか、メランコリックな雰囲気があって、プラニメの時はその点ばかりが強調されていて、ある種の鬱陶しさを感じさせていたようにも思うんだけど、メンバーが替わってからはその匂いがいい按配でエモーショナルを感じさせているように思う。
 また、客の一体感もなかなかでそこもよく感じた原因の一つ。しかし、いつの間にかBiSのフリを随分取り入れてるのね(笑)。

DJ mnks(田名部生来AKB48) 
 何のDJするのかと思ったらAKB48縛り(笑)。つなぎも何もないクソDJでしたが(笑)、ファンは多かった。でもなんだろね、正直出オチ感すごかった。

BELLRING少女ハート
 今のベルハーは恐らく地下アイドル(地下というカテゴリーははずしてもいいかもしれない)の中で最もハードでタフでタイトなパフォーマンスをするグループといっていいんではないか。楽曲のクオリティの高さ、ボーカルの訴求力、ダンスの楽しさ、どれをとっても圧倒的な説得力でもって観る者を魅了する。
 そこには確かに以前のベルハーにあった少女の悪戯/悪巧み的な要素は少なくなったように思う。しかし、その代わりに少女の逞しさが敢然と姿を現していて、そのサマはある種の神々しささえ感じさせてくれる。
 その要因はいくつかあるのだろうけど、その一つに、楽曲の意図、ベクトルを感覚的に理解し、そのクオリティを余すところなく力強く披露できる彼女らの能力の高さというのがあると思う。
 これはベルハーに限った話ではないんだけれども、ちょっと前のニューウェイヴ系アイドルにあった、アイドルが楽曲の意図をよく分からずに唄うことによる異化作用(クオリティの高い楽曲にヘッタクソなウタというポストロック感)は今のアイドルにはほとんど無くなっているように思う。このことがベルハーにも当てはまっていて、今のベルハーには例のラップ(笑)的な面白さの曲はほとんどなく、ストレートに推してくる曲ばかりである。
 そりゃまあ当然だよね。思考の凝り固まったおじさんおばさん(オレたちだ)よりも彼女らの方がはるかにスマートなのは当たり前であり、「知らないこと」は多くても、それを「知って理解する」ことについては、はるかに柔軟で深い。その彼女らが一旦意図を理解すれば、そこで披露されるパフォーマンスの凄さと瑞々しさは言うまでも無く素晴らしいに決まってる。
 いやまあ、そういうことはどうでもよく、とにかく今のベルハーのパフォーマンスの凄さはとにかく一見の価値があると思う。まあ、曲調的な面やファンの沸き方とかやや壁がないとは言えないけれど(笑)、それでも面白さは十分に感じられると思うなあ。
 それにしても、ベルハーの曲のイントロのワクワク感は地下アイドルどころか邦楽ロックを合わせても格別のものがあると思うのは言い過ぎか(笑)。