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akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

3月21日 時の葬列~方舟の章 Vol.3 @ 高円寺 HIGH

 

 ZOAってバンド名には個人的に感慨深いものがある。
 1988年に関東に出てきた当時、時代的にはバンドブームでいわゆるビートパンクの全盛期。
 そんな中、ZOAや割礼といったちょいと普通とは違うバンドってのはそらもう魅力的というか妖しい魅力に溢れており、正直音楽的にはそんなにピンときてたとは言い難いのに(笑)、CDを買ってちょっとエラくなった気分に浸ってたものである。
 しかし、気分の問題なのかこちらが大人になったせいなのか、そのうちこの手の音楽が相当に好きになっていき、リアルタイムで追いかけられるバンドとして特別な存在となっていったうちの一つがZOAである。

 てなわけで、そのZOAが記念的イベントで特別に復活するとなればこれはもう行くしかないわけで、今回は相当の感慨込みで観にいってまいりました。まあ、森川さん自体はずっと活動を続けてたし他のイベントでもZOAの曲はやったりしてたんだけどね。

DER EISENROST

 インダストリアルロックバンド。反復するメタルパーカッションのビートがめちゃくちゃかっこいい。石川忠の別ユニットである儡忠がノイジーで硬質なインダストリアルだとすると、こちらはバンド形態ということもあってか非常にダンサブルというかある意味ポップ。ドラム+2人のパーカッションによるグイグイと前のめりなビートが心地よく、なにしろ音がでかいのが素晴らしい(笑)。ちょっと曲自体の魅力に乏しい気もしますが、まあこれだけ迫力あれば問題なし。最後はグラインダーで火花をちらして華々しく終了。石川氏、グラインダー扱う時に思い切り指をケガしてましたが大丈夫でしょうか。

ZOA

 さてZOAである。今回のZOA、森川、黒木、篠原、PAZZという中〜後期メンバーによる復活。インタビューなどによると基本的に中期の曲を中心にパフォーマンスするということで、遅れてきた者としてはまさにリアルタイムで聴いていたころの再現なわけで否が応でも期待は高まる。
 そして始まった演奏。久しぶりということもあっても最初は微妙にかみ合っておらずややぎこちない演奏が続いてましたが、後半は勢いが増し、一気呵成のパフォーマンスにうっとり。
 今回の復活、森川さんの熱量がすごいのはインタビューなんかでも感じてたんですが、実際のライブでも一番気合い入ってるのは森川さんでまさに全身全霊のパフォーマンスというか息を切らせながらも前へ進んでいく感じはなかなかに感動的というか感じ入るものがありました。
 ZOAの中期〜後期は基本的にはプログレッシブなバンドなんですが、そこにファンク的な要素や呪術的な要素がからみあい、さらに初期からのパンク的な要素も加わって非常に個性的というか他とはひと味違うバンドになっていたと思うんですが、今回の復活ではそこら辺の複雑さはさすがにあまり感じられなかったものの、思い出補正も手伝って(笑)、やっぱ観てよかったと思えるライブだった。

THE SODOM PROJECT

 昨年の夏のNG LIVEでみたSODOMのライブは初期のハードコアパンクを踏襲したそれはもう凄まじいものだったわけですが、今回のTHE SODOM PROJECTは復活後のダンス要素を加味したもので、今回のライブも反復ビートを軸に迫力のあるボーカルが乗るスタイル。これ今だとプロディジーなんかのダーク版といった方がとおりがいいかもしれない。
 迫力あってよかったんだけど、ちょいと単調というか、後半少しお腹一杯だったかも。

AUTO-MOD

 グラマラス・ダーク・オペラ!!!
 いわゆる普通の一般人であるわたしくなんかは異形の存在に対する憧憬がそらもう強いわけですが、その憧憬のど真ん中に剛速球をたたき込まれたような素晴らしさ。
 曲間にアングラ演劇的要素をからめつつ、ごりごりのグラムハードロックをこれでもかとたたみ込んでくるパフォーマンスは観る人によってはクサくて大仰な存在にみえるかもしれない。でも人生にゴールがないように、表現ってやつにもゴールはなく何をどこまでやろうがやりすぎなんてことはない。結局のところは自分のやりたいようにやる、人がどう思うかではなくて自分がどう思うか。
 まあ、理屈としては分かるんだけど、じゃあ個人的にそれができるかというとこれがなかなか難しい(笑)。だもんで、それを具現化したような今回のAUTO-MODのパフォーマンスはもう私の琴線にふれまくり。つい先日みたAUTO-MODのライブもほんとに素晴らしかったんだけど、今回はそれを上回る素晴らしさ。とにかくもう全てがびんびんきて多幸感あふれまくり。ボキャブラリーに乏しいので使っちゃうけど、とにかくヤバい!(笑)
 つうか、わたしこの手のグラムというかゴシックというかこういうの好きなんだな。ま、だからDER ZIBETとか聴いてるわけですが。てか昨年あった両者の共演イベントなんで行かなかったかなオレ!

 ということで、まさに記念イベントに相合しい内容で、素晴らしいライブだった。Zin-François AngéliqueによるDJもよくて全体的にすごく楽しめた。

 蛇足になりますが、ZOAのパフォーマンスが終わったら帰る人続出。森川さんのインタビューで最近ライブに行ってない人が今回を機にまたライブを見に来るようになってくれればみたいなことを言ってたんですが、まあアレですね、ZOA以外はやっぱみんな興味ないのね。なんかめちゃめちゃもったいないなあ。