akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

6月30日 Alcaholics vol.11 at 下北沢CLUB Que

 さて今回はシューゲイズ系のイベントってことになるのだろうか。まあ目当てはbulbで実際諸般の事情でbulbみて帰っちゃいました。てへ。

 ということでそのbulb。はまず置いといて、というか、CLUB Que、相変わらずローファイというか、、、音響がよく言えばロック、悪く言えば雑(笑)で、bulbのような装飾華美なバンドの場合、曲によってはすごくチープに聞こえてしまうキライがあって、実際この日もヘドバン混じりのハードな曲はよかったものの、空間的な音作りが主体となってるミドルテンポの曲なんかはスケール感に乏しくてちょっと残念な感じに。
 まあでも、やっぱbulbはいいね。最近のバンドにはなかなかないゴージャス感というかスケール感が素晴らしい。できればもう少し音響的にハイファイな環境で観たいなあ。

6月11日 アイドル甲子園 in 新宿RUIDO K4

 アイドルは今の気分じゃねえ、とかしばらくいいかな、とかまあ言いたい放題言っておきながら、じゃあ何を見に行くべ?となればやっぱアイドルだったりする三つ子の魂状態ですが、ま、そんなもんだ。

 

カプ式会社ハイパーモチベーション

 新人OL的コンセプトなのかな。お辞儀する度に1,2,3,,,とカウントしたり、なんつうかいろいろイヤなこと思い出す部分もありますが(笑)、それ以外はまあ普通にポップなアイドルソング。んー正直なところ、このグループ名とコンセプトについてはちょいと微妙かも。

 

上月せれな

 すごい久しぶりの上月せれな。1曲除いて初見という体たらくですが、やっぱライブ自体はおもしろいんだよねえ。軽めのビートポップ感は健在で、個人的にはこれだけで十分なんだけど、なんだかこれだけ以外の付加部分にどうしても目にいくというかモヤる原因があってなかなか難しいところ。持ち曲多いんだからもう少しいろいろやってみればいいのにってもあるかなあ。

 

DEEP GIRL

 いわゆるヴィジュアル系というかヘドバン込みのダーク系を主体とするグループ。最近このタイプのグループが増えてきてますが、このタイプは特色というか個性を出すのが大変で、その辺まだまだ工夫がいる気がしなくもない。あと曲が同じように聞こえてしまう(わたしの場合)というのもあるなあ。

 

Malcolm Mask McLaren

 これまた久しぶりのマルコムさんで、新しいメンバーが入ってからはお初。しかし、ビックリするくらい以前と同じ印象(笑)。はたしてそれは良いことなのかどうなのか(笑)。でも、ライブ自体は楽しいからいいのか。

 

nanoRider

 CUNEとれたのは姫路の輪っかから外れたってことなのかな。よく分かりませんが、まあ中身は同じだからあまり気にする必要はないのか。ここもライブはすごくいい。曲もエモくてすごい好きなんだけど、なぜかメインで推す感じまで行かないのは何故なんだろうか。一つには上月せれなやマルコムさんにも言えるんだけど、ちょっと似たようなイベントへの出演が多すぎるってのはある気がするなあ。

 

POP

 初めて観ました。これが想像以上によかった。元研究員が一番入れ込んでたグループという印象があったけど、確かにBiSのポップな部分を多少なりとも受け継いでる感はあるかも。まだまだ大物感はないものの華があるというのかな。思った以上にワンマングループ感がなかったのもいい感じ。

 

Party Rockets GT

 パティロケもライブは楽しいんだけど、曲があまりにストレートなロックサウンドでちょっと厚ぼったい印象。少し変化球が欲しいというか、そういう気はする。

 

MAPLEZ

 思った以上にエモいグループなんだね。ただ、これまた言い方はアレだけどエモいだけというか、今ひとつこれ!という印象には薄いかなあ。

 

というわけで、思ってた以上に楽しめたイベントだったんだけど、これがアイドル甲子園と言われるとうーん、、、という気がしなくもない。そもそもこのメンツでこの集客かよ!とかいろいろ難題多そうな気がするなあ、他人事とはいえ。

6月5日 ROCK JOINT GB 8th ANNIVERSARY~69 Paradise at 吉祥寺ROCK JOINT GB

 さて、THE GROOVERSdipといえば個人的な思い入れの強いバンドのベスト10には入ろうかというバンド達であり、まあTHE GROOVERSはこれまで散々語ってきたので言わずもがなだけれども、dipについても一時期相当にライブを観たバンドであり、ファンサイトだって作ってた(中身は知り合いの情報頼りでしたが)。

 その2バンドによる2マンライブ。これで行かない方がどうかしてるというもんである。

dip
 dip the flagから続く初期のdipというのは、アルバムジャケットに象徴されるように、儚げで繊細なメロディと引き攣るようなギター、浮遊するリズムがその根幹を成していた。それは海外のポストパンク的な意匠を身にまとっていたとはいえ、なんだかんだ言いつつも基本的に強靱な海外のそれらとは違う刹那的なセンチメンタリズムが漂い、一度はまると抜け出せない魅力に溢れていた。正直なところ、あの当時のdipに相当するバンドはそれ以降現れてないといってもいい唯一無二の存在感(いや存在感ないんだけど)を持っていた。
 しかし、その後のdipはクラブミュージックやオルタナティブなロック/ギターポップへと接近し、それまでとは違うミニマルなリズムや強靱なメロディを獲得し、良くも悪くも力強いギターロックバンドへと変わっていったように思う。
 個人的にあまりロック系のバンドを聴かなくなった時期とこの時期が重なったため、必然的にdipをあまり追いかけなくなったんだけど、その傾向は未だに続いていて、この日のライブも、非常に力強いリズムと轟音ギターが一体となって突き進む、まさにギターオリエンテッドなロックを淡々と演奏していく(この淡々とって部分は変わってない(笑))。
 ここにあるのは以前の(って何十年前の話をしてるんだってことですが)dipではないロックバンドとしてのdipであり、その音の塊の気持ちよさはまさにロックと言っていい。
 とはいえ、そこは普通のロックバンドで終わるはずもなく、途中披露されたlilac accordion!いやもうこれ聴いただけで十分ですよ!もうこの神経質なメロディとリズム、そりゃ依然と比べると随分力強いとはいえ、それでもこの曲の持つ魅力はまだまだ減退してない。
 さらに、クラウトロック?というかけ声とともに始まったKrauteater(ネットでセットリストみたけど、この曲だと思う)。これがまあそのかけ声通り、ミニマルでクラブミュージック的なリズムが延々と刻まれる中、ヤマジのギターがひたすらに鳴り続けるという、これ以上ない悦楽を伴うパフォーマンスでいやもうたまらん(笑)。やっぱ日本でこの手の曲をやらせるとdipの右に出るモノはないんじゃないか、と思わせてくれる。
 ということで、けっこう久々にみたdipは個人的にほぼ想像したとおりではあるものの、それでもこちらの予想を上回る素晴らしいパフォーマンスでやっぱすげえわ、と再認識いたしました。

THE GROOVERS
 さて、THE GROOVERS。こちらはもう個人的に今年の最重要バンドというか、いやまあこれまでも最重要バンドであり続けてはいるんですが、身が伴ってなかった反省を踏まえ、名実ともに今年は追っかけることを決意しており、この日もしっかりとそのパフォーマンスを堪能。
 いつものTHE GROOVERSは立ち上がりちょっともたつくというか、音響的にできあがってないことが多いんですが、この日のTHE GROOVERSは最初から強靱かつクリアな音とパフォーマンスでいきなり飛ばしてくる。ただ、ギターの左右の分離がよすぎてちょっと中抜けしてた感はあったかも。
 それはともかく、この日のTHE GROOVERSはバンドとしてのグルーヴ感よりも楽曲の粒立ちが前面に出ている感じで、各曲が非常にコンパクトかつクリアに鳴っていて、楽曲のよさが際立つ感じだった。その分やや淡泊さもあったんだけど、改めて藤井一彦のソングライティングとバンドとしてのアレンジ力の素晴らしさを実感できた感はあったかも。
 特に、後半演奏されたPerfect Day、ロザリー、最後の煙草に火を点ける、の3曲は個人的な精神状態(最近こればっか書いてるな(笑))とも相まってホントぐっときた。
 藤井さんの歌詞ってのは人生賛歌でもなければ肯定ソングでもない。だからといって苦み走ったプロテストソングというわけでもない。不屈の魂や強靭な精神力を持たず夢破れた人々の人生を描き、寂寥感やささやかな希望を淡々と紡いでいく。
ライブだと演奏の力強さに覆われてやや見えにくいこれらの情景が、この日のライブではなぜだかはっきりと浮かびあがり、それがまあ沁みること(笑)。つかなんだこの感想(笑)。相当精神やられてるなわたし(笑)。
 まあいい。とにかく、この日はこの3曲にやられまくってあとはもう蛇足(笑)。
いやいや、そうじゃないでしょ(笑)!
そう、本編終了後のアンコール。予想はしていたが、おもむろにステージ中央にギターアンプとマイクが設置され、これはもうあれしかないよね、ということに先に登場したTHE GROOVERS藤井一彦に促され、ヤマジカズヒデ登場。となれば曲は当然SWEET JANE。
前回のTHE GROOVERSの2マンイベントでも披露された曲ですが、ヤマジがギターとなれば当然様相は一変。明快な一彦のギターとは対照的なヤマジの神経症的ギターが素晴らしいコントラストを描いてる。しかしながら、その2本のギターが交わりすれ違う場面が度々あり、その瞬間の高揚感たるや!いやもういいもん見たとしか。

THE GROOVERSdip。音楽性やパフォーマンスは対照的な両者ではあるものの、強靭なリズム隊と唯一無二のギターボーカルが一体となって素晴らしきグルーヴが生み出されるという意味において、まさに最強最高のトリオロックバンドであり、その精神的距離はとても近いと思う。
この2バンドを一緒にみれる幸せを今は感じていたい。
ん〜なんでこんなに感傷的なんだ、わたし(笑)。

5月21日 韻果MATSURI Vol.14 at 渋谷VUENOS

 さて、アイドルです。リリイベや無料ライブなど、ちらっとアイドルライブをみたりしてましたが、入場料払ってがっつりとなると相当ぶり。最初はなんとなく行かなくなった感じだけど、そのうちどんどんモチベーションが下がっちゃって、まあ観なくても死なないし状態までたどり着くともはや行くタイミングを逸してしまうという他界パターン。

 じゃあなんで今回行く気になったかといえばもちろん個人的精神状態が影響してるわけですが、はてさてアイドルはオレを救ってくれるのか!(笑)

鈴木花純(テレジア)
 テレジアの鈴木花純によるソロユニット。って今テレジアってやっるんだっけ?まあいいか。ソロってこともあるけどアイドルと言うより80年代女性SSW系。くまいゆう子とか。伸びやかなボーカルに爽やかポップなメロディはなかなかいい感じだけど、じゃあアイドル現場で需要があるかというと少し微妙かもしれない。そもそも、最近はこの手の爽やかなガールポップ自体の需要がない気もするんだよねえ。

sugartrap
 高知の2人組アイドル。以前一度だけみてすごいよかったグループでまた観たいと思ってたのがようやくかなった。つかまあこの人達が出てたのが今回のイベントに来ようと思った理由の一つなんだけど。
 が、今回のパフォーマンスはなんかちょい微妙だった気もする。前回見た時に感じた切迫感というかギリギリの緊張感のようなものはあまり感じられず、どちらかというと自信を持ってパフォーマンスしてる感じで、これはこれで王道感あっていいんだけど、ちょっと個人的に求めてるものとは違った感じ。
 いやまあ王者の風格的な感じはキライではないんだけど、地下アイドルに求めているのはそこではなくて、言い方はひどいけど崖っぷちにたってる覚悟つうか、後がない感つうか、そういうある種のセツナ感だったりするんで、そことはマッチしてなかったなあ。

校庭カメラギャル
 今は3人なんだっけ?なんか一時期路線がぶれてる的な話も聞きましたが、今回のライブは純然たる(ポップな)ラップ路線でかなりドライな印象。ただなんというかラップがハードコアでもなければアイドル的なキュート路線でもなく、やや中途半端な感じで、どうにも居心地悪い。
特にリズムのノリがわるくてグルーヴにのってく感じがないのはツライ。

CHARLES
 アイドルではなく純然たる女性ラッパーが登場。普段はフリースタイルのラップとかをやってるらしくこの日も男性ラッパーをゲストに迎えてMCバトル的なものを披露。いやあ、MCバトル、面白いといえば面白いんだけど、「韻を踏んでるぜ!」的なドヤ感がどうにも心の底から楽しめない(笑)。ってオレの性根がくさってるだけですかそうですか。
 ただ、男性ラッパーが一人で披露したラップ曲はけっこうよかった。

君と僕、ときどきメランコリック
 と、ここまでラップ的なノリできてたのに、いきなりヴィジュアル系ノリのこのグループ。なんかタイムテーブルちょっと考えた方がいいんじゃないのかなあ。何回かみてるグループですが、今回のようなメンツの中に混じると浮くねえ(笑)。別に悪いグループじゃないと思うんだけど、客があんま沸かないせいもあってどうにも不発気味。ちょっと可哀想な感じだった。

せのしすたぁ
 超絶久しぶりなせのしすたぁ。コンディションもよさそうだし、パフォーマンスのデキも上々なんですが、言えばそれだけというか、、、。sugartrapの所でも書いたように、今日ダメなら終わり的なギリギリ感は全くなくて、上質なエンターテイメントとして仕上がってる感じ。
 あと、まおさんのMCは相変わらずおもしろいんだけど、PAの関係もあるのかいまひとつ何言ってるか聞こえにくい。せのしすたぁを知ってるお客は満足するかもしれないけど、ご新規さにゃましてアイドルを聴かない人への訴求感があるかというとちょっと微妙。

ライムベリー
 なんだかんだで定期的にみてたりするんですが、MIRIちゃんは完全にラッパー仕様というか、かなり自信を持ってパフォーマンスできてる感じ。その善し悪しはおいといて、一時期の不安定な雰囲気はなく堂々たるステージ。
 ただ、これはもう完全にこちら側の問題なんだけど、ダウナー気味の精神状態の時にきいてもあんまおもしろくない(笑)。どっちかというか楽しいことやりたい人達のためのパーティチューン的様相で、そこに微妙に入り込めない感じが少しあったり。いやほんと完全にこっちの問題なんだけどさ(笑)。

ということで、この後、RYUKYU IDOLがあったんだけど、諸事情で退出。つか去年精神的に落ちた時にも思ったんだけど、この手のアイドルってやっぱ積極的に楽しみを求めてる人達のための音楽というかジャンルなんだなあ、と改めて思った。これがベルハーとかだとまた違うのかもしんないけどどうなんだろう。

5月15日 Boris with Merzbow 現象 -Gensho-: reference one リリース・パーティ at 新大久保Earthdom

 

 さて、自らの誕生日にライブに行くことにした場合、親愛なる人々がかける言葉は次のとおりである。
「じゃあ、次の日は?」
これに対し、我々がすべき答えは2とおりしかない。
A「その日は大丈夫」
B「ごめん、その日もライブ」
 賢明なる諸君らにはこのどちらの答えが正しいかはすでに明白かと思うが、そこに敢えて否!を唱えてこそのアヴァンギャルド!アンチミュージック!
 、、、だってBorisMerzbowとやるんだよ!そりゃ行くでしょ!行くしかないでしょ!
 まあいい。この際正しい答えを追い求めたところで後の祭り。気付けば手元には電子チケット、目の前にはライブハウス、どうにもならん。

 ということで、Boris with Merzbowでございます。実は以前にもここEarthdomでこの組み合わせのライブを観たことがあるんですが、その時は自分の嗜好がこの辺から遠ざかってたせいなのか、微妙に消化不良というかぼんやりした印象しか残ってない。

 しかし、今回は違う。始まったとたん、体幹をビリビリと震わせる轟音が場内を包み、それがひたすら続く。いやあうるさい。うるさい。うん、うるさい。素晴らしい(笑)。

 主体はBoris。なのでメロディもあるし、ボーカルだってある。美麗ともいっていいメロディが轟音の中にたゆたう。そういう意味ではこれはBorisのライブと言ってもいいかもしれない。しかし、もちろんそれだけではない。そのBorisの放つドローンミュージックがたまに消散し、ノイズが世界を支配する。正直、音のバランスの問題なのか、ノイズ音はやや控えめだったよに思ったけど、それでも高音域を主体としたハーシュノイズがひたすら鳴っている。

 実際に身にまとう衣服がビリビリと震える低音を中心としたBorisの轟音と耳内を直接刺激するMerzbowの轟音。2つの音がせめぎ合い、襲ってくる。これぞライブの醍醐味。

 まあ正直、ほぼ同じ音(もちろん1曲を延々やったわけではありません)がひたすら続くので、途中ちょっとダレた場面もないではないけど、まあこれだけうるさきゃどうでもいいわな。

 ほぼ最悪の精神状態で聴いたBoris with Merzbow。もちろん精神状態が悪くなることこそあれよくなることはありませんが(笑)、この音の前ではそんなこと言っても始まらない。オレ達にはこれしかないんだぜ!(笑)。