akane's diary

ほぼ音楽とアイドルとアニメ(アニソン)の話

10月6日 IS CONNECTED scene 3 at TSUTAYA O-nest


 アイドルばかり観てるわけにもいかない、ってことでバンドです。

PLASTIC GIRL IN CLOSET
 「シューゲイザー」という言葉がメディアで初めて使われたのは、1990年初頭にイギリスの音楽誌『サウンズ』に掲載されたムースのライブについての批評記事上である。このライブでムースのボーカル、ラッセル・イェーツは、曲の歌詞を憶えられずステージの床に貼り付けた歌詞カードを見ながら歌唱・演奏していた。その光景はまるで靴を見つめているかのようであり、それを見た同紙の記者が前述の記事内で「シューゲイザー(靴を見つめる人)」と表現した。そこから一部のメディアが揶揄を込めてシューゲイザー(シューゲイジング)と呼ぶようになったのが始まりである(wikipedia)。
 と、唐突にシューゲイザーの説明から始めましたが、PLASTIC GIRL IN CLOSETシューゲイザーバンドかというとそう単純でもなく、非常にポップな要素もエレクトロな要素もあり、まあぶっちゃけ言っちゃえばスーパーカーみたい、というのが一番しっくりくるかもしれない。
 この日のPLASTIC GIRL IN CLOSETは、ドラムの音(特にバスドラのキック音)が非常に鮮明で、そのおかげで全体のリズムが非常にくっきりとしており、その上で漂うミニマルなメロディとシューゲイズなノイズが織りなす浮遊感が心地よく、素晴らしかった。つうか、曲のポップ感も含めてこのバンドは好きだなあ。

Bluems
 ギターポップネオアコ、 ソウル、、、いろいろな要素が程よい感じで混じり合ったサウンドはかなりの高水準で、さらに全体に漂うポジティブ感というか陽性な雰囲気が一種独特の雰囲気を醸し出しててなんだかおもしろい。明るい庶民派渋谷系とでもいえばいいのか、なんかそういう感じです(笑)。
 あと、アレンジというか産ウドアンサンブルがすごくいい。所々に飛び出すフックはある意味オーソドックスといってもいいんだけど、そのタイミングがまさにジャストでライブにおける高揚感をメチャクチャ煽ってくれる。
 全然知らないバンドだったんですが、前身バンドは恋する円盤とのことでなるほど。

POLTA
 ギターボーカルの女性とベースの男性にサポートドラマーをいれた3人組。ずっと聴いたことあると思ってたんだけど、気のせいだったよう。
 サウンド的には7188っぽい昭和歌謡テイストなものから透明感あるガールポップ、ニコ動発silent siren経由的なものまで非常にバラエティにとんでいて、なんだかおもしろい。
 バンドサウンドの核はベース。リズムというよりはメロディに主体を置いたベースサウンドはバラエティにとんだ楽曲に一定の統一感を与えている印象。個人的にベースを主体としたサウンドが好きなので、この辺すごくよかった。
 とかいろいろ書いてますけど、まあぶっちゃけこのバンドのキモはギターボーカルの女性でしょう。清楚な顔立ち、angelaのatsukoにちょっと似てるボーカル、超絶上手いってわけではないギター、ネタもふんだんに取り入れつつもツンデレ系のMC、お酒飲みますよアピール、、、と、おっさんホイホイ要素のオンパレード(笑)。
 実際、客席は最前付近は仕事帰りのシャツにスラックスのおっさんが占拠しており、真ん中後方に若い女性が陣取るというお馴染みの布陣。いやあ、女性ボーカル系のバンドはいろいろ観てるつもりですが、ここまで典型的というか、見事なまでにおっさんホイホイな様相はなかなかねえよ(笑)。
 まあ別にそれが悪いわけでもなんでもないんだけど、アイドルとはまた違った形の何かがそこにあるのは間違いなく、超個人的かつ偏見に満ちあふれたことを言えば、アイドルよりもこっちに違和感覚える(笑)。

 ということで、いろいろ思う所はありますが、3バンドのイベントってのは長さ的にもちょうどよく、どのバンドも非常に面白くて、いいイベントでした。バンドもやっぱ楽しいね。

10月4日 new encounters vol.12 at 渋谷Milkyway

 

 さて、10月である。いやまあ10月が特別な月ってわけではないんだけれども、去年に引き続き、今年も9月がなんだかんだライブ自粛の月になっちゃったおかげで(笑)、10月が始まり(つうかリスタートか)の月になってしまってる。
 ということで10月から再び現場に顔を出すつもりでいるので皆様よろしく。で、10月最初のライブとして選んだのがこれ。

劇場版ゴキゲン帝国
 某アイドルグループが改名してリスタート。まあその辺の事情は全く知らないものの、いろいろと大人の事情を感じずにはいられません(笑)。
 で、新生グループですが、改名前がアニソン風だったのに対し、こちらはEDM風。もともとグイグイ客を引っ張ってのせていくグループだっただけにこの路線変更はある意味正解かもしれない。千本桜のEDMバージョンとかえらいサマになってた。前からけっこう好きなグループの一つでしたが、今回改めていいグループだなあ、と感じた。とにかく場を盛り上げて客をひっぱっていくエンターテインメントぶりはみてて気持ちいい。

キラキラゲリラ
 今回初めて知りましたが、スルースキルズの派生グループなのね。スルースキルズがかなりポップな曲調なのに対して、こちらはオケは少しハードなものの曲調自体は正統派ロック調。そのせいなのか、あるいはファンの応援に統一性がないせいか、どうにも入り込めない感じがある。実は地下アイドルと(正調)ロックって案外馴染みがよくないというか、アイドルの汗と涙的青春部分が強調されすぎて少しひいてしまう気がするのはワタシだけでしょうか。

西恵利香
 お久しぶりの西恵利香。正直、今回の出演者の中では浮きまくり(笑)。メロウなR&B調の曲が中心でクオリティは高いものの場の雰囲気に合っているかというと今ひとつ。あと、本人にエンターテインメント性が薄いというか、淡泊すぎるキライがあるような。

レッツポコポコ
 ようやく観れた。「ああ、レッツポコポコね(笑)」的な形で噂だけは聞いていましたが、なるほど(笑)。とにかくユルい。いや有り体に言っちゃえばへなちょこ(笑)。しかも、そこを逆手にとってポストロック的な雰囲気に仕上げてもいいはずなのに(実際曲によってはそういう雰囲気に持って行けそうな曲もある)、恐らくあえてそこには行かず、徹底的に昭和アイドル歌謡調というか、ヘタクソな桜田淳子というか、そういう風情を思い切り前面に押し出してる。そこが新しいかというとそういうわけでもなく(笑)、ひたすらユルいというなんだかヘンテコなグループ。でも、とにかくグイグイと押しつけ気味のアイドルが多い中、この手のコンセプトはある意味貴重かもしれない。何度も観ると飽きそうだけど(笑)。

GANG PARADE
 これまた改名してから初めて見ました。前回見たときもちょっといいなあ、と思ったんだけど、今回はさらによく感じた。まず曲がいい。基本的な曲調はロックなのだけれども、そこに硬質なシティミュージックの匂いというか、メランコリックな雰囲気があって、プラニメの時はその点ばかりが強調されていて、ある種の鬱陶しさを感じさせていたようにも思うんだけど、メンバーが替わってからはその匂いがいい按配でエモーショナルを感じさせているように思う。
 また、客の一体感もなかなかでそこもよく感じた原因の一つ。しかし、いつの間にかBiSのフリを随分取り入れてるのね(笑)。

DJ mnks(田名部生来AKB48) 
 何のDJするのかと思ったらAKB48縛り(笑)。つなぎも何もないクソDJでしたが(笑)、ファンは多かった。でもなんだろね、正直出オチ感すごかった。

BELLRING少女ハート
 今のベルハーは恐らく地下アイドル(地下というカテゴリーははずしてもいいかもしれない)の中で最もハードでタフでタイトなパフォーマンスをするグループといっていいんではないか。楽曲のクオリティの高さ、ボーカルの訴求力、ダンスの楽しさ、どれをとっても圧倒的な説得力でもって観る者を魅了する。
 そこには確かに以前のベルハーにあった少女の悪戯/悪巧み的な要素は少なくなったように思う。しかし、その代わりに少女の逞しさが敢然と姿を現していて、そのサマはある種の神々しささえ感じさせてくれる。
 その要因はいくつかあるのだろうけど、その一つに、楽曲の意図、ベクトルを感覚的に理解し、そのクオリティを余すところなく力強く披露できる彼女らの能力の高さというのがあると思う。
 これはベルハーに限った話ではないんだけれども、ちょっと前のニューウェイヴ系アイドルにあった、アイドルが楽曲の意図をよく分からずに唄うことによる異化作用(クオリティの高い楽曲にヘッタクソなウタというポストロック感)は今のアイドルにはほとんど無くなっているように思う。このことがベルハーにも当てはまっていて、今のベルハーには例のラップ(笑)的な面白さの曲はほとんどなく、ストレートに推してくる曲ばかりである。
 そりゃまあ当然だよね。思考の凝り固まったおじさんおばさん(オレたちだ)よりも彼女らの方がはるかにスマートなのは当たり前であり、「知らないこと」は多くても、それを「知って理解する」ことについては、はるかに柔軟で深い。その彼女らが一旦意図を理解すれば、そこで披露されるパフォーマンスの凄さと瑞々しさは言うまでも無く素晴らしいに決まってる。
 いやまあ、そういうことはどうでもよく、とにかく今のベルハーのパフォーマンスの凄さはとにかく一見の価値があると思う。まあ、曲調的な面やファンの沸き方とかやや壁がないとは言えないけれど(笑)、それでも面白さは十分に感じられると思うなあ。
 それにしても、ベルハーの曲のイントロのワクワク感は地下アイドルどころか邦楽ロックを合わせても格別のものがあると思うのは言い過ぎか(笑)。

7月30日 THE GROOVERS "BURNING SUMMER BLUES SHOW 2016”at 吉祥寺 ROCK JOINT GB

 

 さて、久々のTHE GROOVERSでございます。前回のワンマンは一番後ろで観たんですが、今回はやや早めに行ったので、前方中央付近の定位置で観ることができた。

 1曲目、いきなりのThe Longest Night。今のTHE GROOVERSがやるThe Longest Nightはいい意味でヌケがよく、軽やかさがあって非常に素晴らしい。
 あくまで個人的な印象に過ぎないんだけれども、今のTHE GROOVERSの素晴らしさは、その佇まいの軽快さにあるんではないかな、と思っている。以前は良くも悪くも青臭さやテクニカルな部分のあったのだけれども、今のTHE GROOVERSは音楽を楽しむという部分にこれまで以上に特価してるように感じる。そのいい面がこのオープニングのThe Longest Nightには存分に出ていたように思う。

 この流れはそのまま続き、ある意味粘っこいブルース風にしようと思えばいくらでもできる楽曲(Boogie Star、放浪の運命など)も非常にシンプルに、それでいてグルーヴィーなパフォーマンスが非常に心地いい。

 ただ、その後に続いた何者やウォーム・ハートとクール・ヘッドあたりは、音色を含めて少し軽すぎる、というかやや情感足りないのかな?という印象もあって、正直なところ、今のTHE GROOVERSに合っている曲とそうでない曲ってのがある気も少し。ただまあこの辺は、以前の音を聴いてるせいで、昔の記憶が今の音を否定してる面もあると思うんで、人によって印象は全然違うんだろうなとは思いますが。というか記憶がねつ造されてる可能性もあるか(笑)。とにかく個人的な記憶では昔はこんなもんじゃなかった、という意識が渦巻いておりまして(笑)。

 というか、圧倒的に音色がね、、、。別に文句があるわけではないけど、この日の音、全体的にリヴァーブかかりすぎというか響きすぎというか、キラキラしてるというか、ガツンとくる感じが少し足りないように感じた。もう少しドライというかタイトな音でもよかったんではないかなあ。

 あと、歌詞の端々を間違えてたり出てこなかったりと前半は少し意気込みすぎというかややグダってた印象も。まあその辺もライブならではですが(笑)。

 まあいいのよ。個人的に大好きな車輪の上が聴けたから(笑)。しかし、この曲、藤井さんが興が乗りすぎてあまりに速いリズムでリフを弾いちゃったもんだから、曲の途中で徐々にテンポが遅くなるのが面白かった。

 中盤に新曲をはさんでの後半は、いわば定番的な曲が並び、そのためか演奏もスムーズでメチャクチャかっこいい。最新アルバムが一番いい、というのはやはりそれらの曲がパフォーマンス的に一番のってるということでもあるんだなあ、とある意味実感。

 そして本編ラストの最後の煙草に火を点ける!いやなんですかね。この手のある意味大陸的というか、はるか彼方に見渡せる地平線めがけてドライブしてる時にかけたらメチャクチャ気持ちいいだろ!と思わせるタイプの曲をやらせたら今日本一なんじゃないですかね(笑)。藤井さんの軽やかなリフもボブさんシンプルだけど味のあるなベースもヤスチカさんの大きなうねるのあるドラムも、その全てが心地いい!音が生きているといえばいいのか、全てが一体となって会場全体を覆うように響いてくるその音はグッとくるとしか言い様がない(笑)。

 そして、アンコール1曲目はハーダー・ゼイ・カム。アンコールでカバー曲をやるのは定番ですが、この曲ですか。以前にも演奏したことあったっけ?ちょっと覚えてないですが、日本語詞をつけて、アレンジを大きく変えてくるのはTHE GROOVERSならでは。

 一度目のアンコールの2曲目はSWEETHEART OF MY SOUL。これもまた以前は「これで最後だよ!」的な大仰さがなくもなかったんですが、今はほんとに軽快でロックンロールとしての素晴らしさが詰まってて素晴らしい。

 そう、以前のTHE GROOVERSは強靱なロックバンド然としてたんだけど、今のTHE GROOVERSはロックンロールバンドとしての顔がやや大きくて、やはりその手の曲の良さがより際立ってる気がする。そしてそのロックンロールは飾り気のない心地よさに満ちていてそれがたまらなく素敵でかっこいい。
 日本のロックンロールバンドってのはパンクロック的な凶暴性か、もしくはブルース的な粘性をもったバンドが多い気がするんだけど、THE GROOVERSはそのどちらに寄るわけでもなく、ほんとに気持ちのいいストレートなロックンロールをやれるバンドで、まあその分物足りなく感じる人がいるのも分からないではないんだけど、でもやっぱわたしはこの音が好きなんだよね(笑)。

 そして2度目のアンコールはONE FOR THE ROAD。散々ロックンロールがどうこう言っておきながら最後はゆったりとしたリズムでややメランコリックなこれ(笑)。でもこれがまたいいんだ。ロックンロールを軽やかにやるバンドがこの手の曲をスケール感たっぷりにやれるというのはほんとすごいことだと思うんだけど、まあ別にそんなことを抜きにしても、この曲のスケール感はほんとに素晴らしい。音がでかいとかそういう意味ではない大きさを感じさせる。

 ということで、今回のワンマンも素晴らしかった。前半は少し思うところがないでもなかったですが(行列の先頭あたりが定番から外れてるのはそういうことなのかな、とも思ったり)、それを払拭させてお釣りがくる後半が素晴らしすぎた。

 バンドは生き物である。とはまあよく言われるわけですが、THE GROOVERS頑固一徹のずっと変わらないバンドではなく、やはり時代によってさまざまに変化しており、ファンとしてはその変化を味わうのもまた楽しみの一つなわけで、途中ライブをさぼってた身としてはちょっとその辺羨ましかったりもするんだけど、とりあえず今のTHE GROOVERSを存分に楽しむことにしよう。

 ただ、次回のワンマンは下北沢で25周年なんだよね。前回shelterでやった時は昔のセトリの再現だったわけですが、今回はどうなるんだろうなあ。俺に落ち度やってくんないかなあ(笑)。

7月17日 the原爆オナニーズ / Punktronica at 高円寺ShowBoat


 舞浜でWUG観た後は、高円寺まで移動してこれ。ちょっと遅れたんだけど、始まりが遅かったので間に合った。

Punktronica
 Nickey&TatsuにBa/穴井仁吉、Dr/東川元則というすごいメンツのユニット。なにしろニッキーさんの腕が細い!(笑)しかも目の奥が怖い(笑)。いやまあそれはいいとして、パフォーマンス自体はかなりポップで、いい感じ。この手の女性ボーカル系ポップパンクはほんと好きだなあ。

the原爆オナニーズ
 そして、the原爆オナニーズ!the原爆オナニーズにハズレなし!なんだけど、この日はファンが少なかったのか、対バンの具合か、最前付近のお客さんが非常に少なくて、モッシュもダイブもほとんどない状況。パフォーマンス自体はすごくよかったんだけど、やっぱthe原爆オナニーズのライブは騒いでナンボ、なので、そういう意味では少し消化不良。

 なんか、今ひとつモヤモヤするライブだったなあ。というか、この界隈、やっぱ高齢化の波がすごく気になる(笑)。

7月17日 Wake Up, Girls! 3rd LIVE TOUR「あっちこっち行くけどごめんね! at 舞浜アンフィシアター

 今年は声優のライブに行きたい!と年始の際に思ったものの、実際には全然行けておらず、まあこんなもんだよなあ、と思ってはいるものの、忘れた頃に訪れる声優系ライブ。持つべきものはチケットとってくれる友人である。

 わたしが観たのは昼夜公演の昼の部。ツアーのオープニング。舞浜アンフィシアター、いわゆる円形ステージで非常に見やすい。席もそんなにステージから遠くなくて、なかなかいい感じ。
 まずは始まる前に映像で当日の諸注意が申し渡されるわけですが、これがWUGのメンバーによる寸劇仕立て。今回のはEDMっぽい衣装と曲にのっての紹介で、これがなんというか下手すぎもせず上手すぎもしない絶妙なデキで素晴らしすぎる(笑)。この辺、手間がかかってるというか、地下アイドルとは演出的な意味合いでやはり格の違いを見せつける。

 実際のライブも演出構成がしっかりしていて、ヘタするとまあスムーズすぎてつまんない、と感じる恐れも十分あるんだけど、その辺はメンバーのプロっぽくない(こなれてない)感じがうまくカバーしていて、その辺の塩梅がすごくおもしろい。

 ただ、演出がしっかりしてる分、うがった見方をすれば奇跡/伝説のライブは生まれにくい(笑)。ただ、そこら辺もWUGに関して言えば、ライブ自体がアニメと連動したストーリー型なので、それで補完されてる感はある。

 さらに言うと、しっかりした演出も見方によってはお寒い演出になり得るわけですが、仮にそうだったとしてもそれを全力で楽しむファンの姿勢はやっぱり地下アイドルではなくて声優クラスタだなあ、という気はする。

 それにしても、WUGが特殊だなあ、と思うのは、メンバーがまだまだこなれてないせいで、地下アイドル要素も感じられるところ。全部演出なんだけど、本人たちがライブを楽しんでるというか、アイドルとしてパフォーマンスしてるというか。そういうアニメの3次元化からはみ出した部分がなんともよかった。
 さらに言えば、アニメの主軸テーマであったアイドル成長物語を追いかけるように彼女たち自身がリアルタイムで成長している感があること。これはファン冥利につきるというか、かなり特殊なおもしろさだと思う。

 それともう一つ、映像連動という強みは相当大きい。ライブのクライマックス前にアニメのダイジェストがスクリーンで流されると気持ちは高揚するもんなあ。素材を作為的に作れるのはほんと大きい。 

 てなわけで、最近はやりのアニメアイドルの三次元ライブを体感したわけですが、おそらく他のアニメアイドルにはないおもしろさがWUGにはある気がする。いや面白かった!